top of page

WBCチェコ代表の再来日に密着①

ことの始まりは6月24日。

プラハで開催されていた「プラハ・ベースボール・ウィーク」の最終日を観戦した時です。


17時半に開催地のプラハ4区のイーグルス・パークに行くとチェコ野球代表のパヴェル・ハディム監督がおられ、宮崎でのWBC事前合宿以来の再会でしたので早速挨拶をする。

イーグルス・パークでのプラハ・ベースボール・ウィーク最終戦

その後、ベンチにいたWBCに参加した選手らと歓談し、観客席に行こうとしたらハディム監督に呼び止められました。


試合前のベンチ。子供たちがサインを求めている。

ハディム監督「こちらチェコ野球協会のプロハースカ副会長」


プロハースカ副会長に挨拶をし、彼から名刺を頂き、こちらは観客席に。しかし、一般席が埋まっているのでどこに座ろうかと右往左往していると副会長が来て、「VIP席に座って下さい」と仰ってくれました。


その日の夜、頂いた名刺に明記の副会長のメールアドレスにメールを送ると翌朝早速返事が来る。「ハディム監督と選手数名が千葉ロッテ球団の招待で日本に行く。そこで彼らのサポートをしてくれませんか?」。そして私は「勿論です」と書いて返信。


今度の来日は「マリーンズ-チェコ・ベースボール・ブリッジ・プロジェクト」に基づいての来日。その後監督と同行するエルコリ選手(彼の本業はチェコ野球協会の広報担当)から滞在の詳細を頂き、来日する7月31日を迎えました。


羽田空港の到着ロビーにて一団を待っていると目の前にチェコ語のメモを持っている男性がおられ、勇気を振り絞って話しかけると今回のプロジェクトを企画した千葉ロッテマリーンズの松本氏でした!暫くしてハディム監督、エルコリ広報とムジーク選手が到着ロビーに出てこられ、宿泊のホテルまで松本氏とハイヤーで移動し、チェックイン。宿泊は品川プリンスホテルNタワー。


来日したハディム監督ら3名と千葉ロッテ球団の松本氏と合田理事

松本氏はWBCでの日本対チェコ戦を見た後に「これだ!」と思い、翌々日の月曜日にはチェコセンターに大量のお菓子を持参でお邪魔したそうです。松本氏の行動力が無ければ今回の来日は実現しませんでした。


その後、シャワーを浴びてお腹の空いている3名と近くの居酒屋に案内し、注文のお手伝い。彼らはお寿司などを堪能しました。


居酒屋のメニューを見るエルコリ広報とムジーク選手(右)

8月1日

WBCチェコ代表三名とホテルの朝食を堪能し、千葉ロッテマリーンズの本拠地のZOZOマリーンスタジアムへ。この日からチェコセンターの所長さんとチェコインベストの日本人女性職員が同行。スタジアムに着くと写真撮影が待っておりました。

左からハディム監督、エルコリ広報、ムジーク選手

エルコリ広報は日本では馴染みが薄いですが、WBCでは大事な韓国戦で登板。韓国で開催されたU-18時代に花巻東三年生だった大谷翔平選手と対戦経験があります。


ムジーク選手は所属のソコル・フルボカ―では捕手ですが、WBCでは一塁手として出場。初戦の中国戦で逆転スリーランを放ってチェコのWBC初勝利に導いて立役者。ハディム監督は彼を非常に買っており、日本のプロ球団に売り込むために彼を連れてきたとも言えます。 この日から千葉ロッテ球団手配で密着取材班が同行。3名を撮影。密着は最終日の8月5日まで続き、9月上旬から中旬の間に公開予定だそうです。


千葉ロッテの吉井監督に会った後、グラウンドに移動。ベンチにいるとマリーンズの主力の荻野外野手ご自身がプロデュースされたサツマイモを使ったシェイクを三名に差し入れ。


荻野選手プロデュースのシェイクを飲むムジーク選手。それを眺めるエルコリ広報。

WBCの試合の際にマリーンズ所属の佐々木投手がチェコ代表のエスカラ選手の膝にぶつけたため、後日佐々木選手がお詫びとしてロッテのお菓子を大量にエスカラ選手に渡した美談がありました。その逆バージョンとして、今度はチェコ側がロッテに大量のチェコのお菓子を持参。ロッテの4番の山口選手が試食しますが反応はイマイチでした。やはりお菓子は日本が一番か?


その後、スタジアムのVIPルームに移動し、テレビ朝日のインタビューを受ける3名。インタビューの模様は当日の報道ステーション内のスポーツコーナー、きょうの熱盛で流れました!

熱盛ステッカーを貰いました!

この日のメインは千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズ戦でハディム監督が始球式を行うこと。ZOZOマリーンスタジアム併設の室内練習場でアップをするハディム監督。

グローブをはめるハディム監督

ハディム監督は現役時代は中堅手。主に1,2番を打っていたらしく、野球を始めたのは16歳の時とだいぶ遅いです。しかし、監督に聞くと当時は共産主義政権であり、16歳で始めるのは遅くなかったらしいです。因みに監督はブルノ市内で神経科として勤務。神経科ってあまり馴染みが無いですが「アルツハイマー病やパーキンソン病の治療」だそうです。


そして試合開始5分ほど前、チェコ人としては初めてNPBの試合で始球式をするハディム監督。そこの脇を固めるのはエルコリ広報とムジーク選手。キャッチボールはグローブをはめていた監督ですが、始球式はグローブ無しで投球!投げた球は外角に外れるがノーバン投球!

ハディム監督「始球式に打者が立っていたことに驚いた。欧州だと始球式では打者はバッターボックスに立たない。だから当てないようにしたら外角に外れた」


このあとVIPルームに戻り、試合を観戦。試合はロッテの抑えの益田投手が連続被弾を浴び、逆転負け。後味悪い感じでスタジアムを出るが三名はロッテファンに瞬く間に囲まれ、ファンと写真撮影。長い一日を終え、22時半近くにホテルに戻り、この日は終了。


試合終盤、講演もして頂いた田久保賢植氏が登場。WBC以来の旧交を温める。

つづく



Kommentare


bottom of page